活動報告activity report

県議会定例会常任委員会

文教警察委員会委員長報告 6月定例会 閉会日7月8日

「文教警察委員会委員長報告全文」

 文教警察委員会における審査等(の概要と結果について御報告いたします。今回、当委員会に付託されました案件は、第92号議案「静岡県教職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例」()4件であります。

 最初に、公安委員会関係から申し上げます。まず委員から、議案第93号に関し、大規模災害及び夜間に行う災害応急作業の手当額を引き上げる理由についてただしたところ、当局から、能登半島地震のような大規模災害に係る災害応急作業は、通常の災害 応急作業よりも強い肉体的・精神的労苦を伴うため、手当額を引き上げるものである。また、夜間に行う災害応急作業は、日中に行う災害応急作業よりも危険をはらむことから手当額を日中の5倍に引き上げるものであるとの答弁がありました。

 次に、高齢者の特殊詐欺被害防止対策に向けた取組についてただしたところ、県警察では現在、静岡県警察特殊詐欺()緊急対策プランによる様々な対策を推進しており、主な対策として、65歳以上の女性を対象とした広報戦略「さくらセーフティ作戦」や、NTTが無償提供する電話機のナンバーディスプレイ機能()の普及啓発活動などを行っている。また、特殊詐欺()被害が発生するおそれの高い地区を特殊詐欺()被害防止推進地区に 選定した上で、自治会)と連携した防犯講話や、詐欺()電話認知時におけるタイムリーな 情報発信活動などを行っているとの答弁がありました。

 そのほか、議案第97号に関し、静岡県金属くず営業条例の一部を改正する効果、警察本部長としての今後の取組方針、県警山岳遭難救助隊の体制及び活動状況などについても質疑(がありました。

 次に、教育委員会関係について申し上げます。まず、体罰・不適切な言動根絶のためのガイドラインのリーフレットを作成した目的及び効果についてただしたところ、近年、児童生徒に対する体罰や不適切な言動に関する事案が続いていることから、教職員一人一人(が子供はかけがえのない存在であることを意識し、常に自省()できる倫理観、社会的使命を持って体罰・不適切な言動のない健全な学校教育環境をつくっていくための指針を作成した。この指針を教職員のみならず、児童生徒、保護者の皆様にも分かりやすく説明するとともに、県民の皆様の目に触れることで透明性の確保が期待できると考えているとの答弁がありました。

 次に、公教育における不登校対策の在り方についてただしたところ、県教育委員会では、現在、不登校対策が教育行政における大きな課題であると認識している。そのため、教育機会確保法における地方公共団体の責務として、フリースクールに通う児童生徒も含めた対策に取り組むとともに、不登校対策に関する市町(ちょう)への働きかけや役割分担、また市町(ちょう)への支援の在り方についても検討しながら、今後も不登校対策を進めてまいりたいとの答弁がありました。

 そのほか、議案第106号に関し、教育総合ネットワークシステム校務用コンピュータの取得理由、知事部局から出向している行政職員の管理職への配置に対する教育長の所感、新県立中央図書館整備事業の実施設計を含めた進捗状況などについても質疑()が ありました。以上が当委員会における審査)の概要でありますが、結果といたしましては、議案第92号、第93号、第97号、第106号及び第109号は、全員一致をもって、それぞれ原案どおり可決すべきものと決定いたしました。

 以上で 委員長報告を 終わります。